うちのキツネ
薄闇に浮かび上がる大雪山とか、紫と橙がすばらしいグラデーションの夕焼けとか、そういう、その時にしか見られないものを写真に残すため(つまりこの2つは本当に素晴らしかったのにカメラ持ってなくて撮れなかった)、ようやく、カメラを車に積みっぱなしにする環境を整えた。といっても缶ジュース用の保冷バッグに入れただけだけど。
そしたら最初に現れた被写体はキツネちゃん。
出かけようと玄関を開けたらいたのだ。驚いて少し距離を取られたけど、逃げ去りはしない。私と距離を置いてうろうろしながら、地面に落ちている何かを何度もカリカリと食べている(去年の栗かな?)
私はとっさに車のスライドドアを開けてカメラを取り出した。ズームレンズつけたままにしててよかった!
ゆっくり追いかけながら撮ってたらほとんどブレたりピンとずれた…なんとか撮れたベストショットはこれ。
これは多分威嚇してるわけではなくて、目が合った一瞬の図。
あとで父さんに聞いたら、「去年トウモロコシ全部食べたやつだろ」と。父さんも何度も会うようだ。「もう『コン』って名前がついてる」と笑う父に、「それ、キツネはみんなコンなんじゃ…」と私。
でもその日、旭川からの帰り道、家の少し手前で、すばやく去っていくキツネを発見し、体格が似てたから、「あれはきっとコンだ」とうっかり思ってしまう私。人のこと言えない。これから見るキツネはみんな「コン」と呼んじゃうかも…。
希望を捨てきれない
いつ死んでも構わないけれど
今日も私の命に朝がきて
おひさまがちょうどいい温度でそこにあり
大地は裂けたりせず
未だ戦火は頭上に降ってこない
だから今日も生活をする
ただ淡々と。
専門は栗の木です。
去年の早すぎる根雪で、家の周りの栗の木の枝がたくさん折れてしまいました。
天気悪いとちょっと不気味だし、何よりちぎれかけた太い枝が頭の上に落ちてきそうで怖いので、地上に落とせるものから落として、のこぎりで約40cmほどに切っていきます。そう、薪づくりです。
のこぎりで木を切るのって、何年ぶりだろう。記憶の中では、歯が切り口で引っかかってスムーズに切れなかったり、すぐ疲れてしまって、とにかくのこぎりは苦手という意識がありました。
でも不思議です。数年たった今、思い枝にどういう重力がかかっているのか、のこぎりをどう前後に動かしたらいいのか、まず頭でわかるのです。物理学とか拒絶反応を示すくらい苦手だと思ってたけど、日常的なことは、ちゃんと分かるようになっていたのかな。頭で想定する通りにそれを実践すれば、昔ほど切るのは難しくありませんでした。
それどころか、筋力が足りなくて疲れはするけど、複雑にいろんな方向に伸びた枝を黙々と切り分けていくのはなんだか楽しい、と感じました。のこぎりで木を切るのが楽しいと思うなんて自分でもびっくり。疲れすら心地いいし、これでへっぽこな私の腕力や握力が少しでも向上すればなお嬉しい。
写真のように、まだこれっぽっちだけど、コツコツコツコツ、折れた枝を切り分けていって、薪の山をつくるのは達成感あるだろうな。なんといったって、大事な燃料になるわけだし。これぞ「仕事」だ!!
そういうことで、家で木を切る仕事をしています。専門は、栗の木です(笑)
行者ニンニクの醤油漬けとチャーハン
■行者ニンニクをいただいた
近くに山菜取りに来ていた友人が、玄関先にとってきた行者ニンニクを置いて行ってくれた。まだ若く、シャッキシャキのぷりっぷりだ(その模様は撮り忘れ)
次の日は一日仕事で加工するひまがないと思い、農作業のあと大量の餃子を焼いて疲れていたけれど、行者ニンニクの調理に取りかかった。大学生くらいまで、山菜は何となく食わず嫌いしていたから、食べること自体久しぶりで、どんな味かもあんまり想像つかなかった。
■行者ニンニク醤油漬け
とりあえずクックパッド先生の言うとおりに根元の赤い薄皮をむきまくった。100本以上あったからそれだけでなかなかに大変だった。
それから、茹でるというより湯通しする程度に熱湯にくぐらせる。そしてすぐに冷水へ。
(ここ1年くらいで、おひたしなど、葉物をゆでて食べるとき、いかに茹で時間を短く、そして余熱を残さない方がよいかを学んだ。ちゃんと茹ですぎずに出来たおひたしは最高だ)
(私にしては)丁寧に水気をとったあと、煮沸したビンに(私にしては)丁寧に行者ニンニクを詰めて、醤油と日本酒(旭川の酒造・大雪の蔵の道産米100%)を同量、行者ニンニクが浸るところまで入れて出来上がり。
写真の通り、火を通し過ぎなかったのできれいなグリーン。でもこれ、アルコール分を飛ばすわけでもないから、そのままご飯にのせて食べたりすると、しっかり飲酒になる。車でお出かけ前にはあまり食べちゃいけないやつ。
■行者ニンニクチャーハン
そんなときの(?)対策。チャーハンにして火を通し、アルコールを飛ばして食べました(笑)
チャーハンがほぼ完成してから、最後に刻んだ行者ニンニク醤油漬けを入れてもう一度さっと炒める。色がなるべく変わらないように。
行者ニンニクの醤油漬けを、そのままご飯にのせるとなかなかクセの強いものだけど、刻んでチャーハンにまばらに入れるくらいが、ほのかに香っておいしい。ニンニクともニラとも違う、独特な香り。
次は(来年は?)行者ニンニクを自分で収穫!が目標(でもクマさんこわい…)