花壇のない家の花畑

みなさん、苗や種を買ってきて、マリーゴールドやらパンジーやら、色々と配置を考えてお庭をつくってますよね。

我が家では、お庭や花壇のあるほかのおうちのように、花を植えていません。

でも、うちは今、いろんな色のお花でいっぱいです。

みなさん、スーパーに売っている野菜の、花って、見たことありますか?

 

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↑これはじゃがいもの花。じゃがいもって、いもをとっておいて、そこから芽を出させて栽培するけれど、花が枯れて種ができて、種からも育てられるらしい!じゃがいもの種なんて考えたことなかったから驚き!今年は種も採ってみたいな。

 

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↑これはわが家の主役とも言うべきトマトの花。たくさん花がつけば、実もたくさんつくかな~と期待が高まります。でも身も無事に育つまでにはいろんな困難があります。

 

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↑ナスの花。茎も葉も花も、ナスの色。

 

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↑シシトウの花。ピーマンも似ています。

 

さて、ここまでの、じゃがいも、トマト、ナス、シシトウの花って、色は違えど何となく形状が似ていませんか?(特にシシトウ以外はみんな5つの角があって星形っぽい)

この4つはみーんなナス科なんです。植物って、深く付き合うようになると、細かな特徴を知っていくのも楽しい。じゃがいも、トマト、ナスはナス科ナス属だから花もそっくりらしい(シシトウはナス科トウガラシ属)。

 

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↑白花豆の花。白あんになるお豆ですよ。サヤエンドウとか、インゲンとか、みんなこんな花の形。蝶形花というらしい。お豆を食用する野菜以外だと、ニセアカシアという甘い香りの花をつける木や、白や紫の房状の藤の花や、秋の萩なんかも、同じような形の花がついて、やっぱりマメ科なんだな。おもしろい~

 

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↑これはズッキーニの花。たぶん男の人の手のひらより大きい花をつけます。1つの株で、軽く私が寝れるくらいの面積まで放射状に枝を伸ばします。

 

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↑カボチャの花。ズッキーニよりは控えめなサイズです。我が家では、便利なミニカボチャ(「坊ちゃん」など)しか作ってません。

 

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チンゲンサイの花。成長が進んで、私たちがおいしく頂く葉っぱは硬く筋っぽくなり、薹(とう)立ちして花を咲かせ、種を付けます。

大根、かぶ、ハクサイ、キャベツ、水菜、みんなアブラナ科で、同じような感じで花をつけます。ハクサイとかキャベツとか、葉っぱが玉状に巻いてある野菜の中心部から、パッカーン!と花を咲かせる姿はちょっと、おもしろいような、グロテスクなようなかんじがします。「キャベツの花」でググってみるとおもしろいですよ。

ちなみに「菜の花」はアブラナ科の花の総称。大根の花も、チンゲンサイの花も、「菜の花」です。今年は大根の花(しかも種が落ちて自生していたもの)をゆでて食べましたが、大根の味でした!

 

うーん、知れば知るほど楽しい植物の世界。最近はこんな本をフムフムと読んでいます(表紙から、「木は理論上何メートルまで大きくなれるのか?」という面白い問いで始まります)。

 

焼け野が原が見える

「焼け野が原」っていうのは、戦争や原爆投下で焼き尽くされて、生命が存在しえないほど傷ついた大地のことを言うのだろうけれど、きっと「希望が最後のひとつまで途絶えた世界」の比喩でもあって。

 

人によって「焼け野が原」が指す世界は違うだろう。

焼け野が原を生み出す絶望。

焼け野が原に芽生える希望。

 

あなたの焼け野が原はどんな世界?

あなたを生かす希望はなあに。

私が見ている焼け野が原があなたにわかる?

 

ねぇ言って ちゃんと言って

私に聞こえるように大きな声で

もう泣かないでいいように

 

目の前であなたは やさしく笑ってみせるけど

 

動けないのは あなただけじゃない

 

だから抱いて ちゃんと抱いて

この体に残るように強い力で

もう泣かないでいいように

どこまでも行けるような気がしてた

でも寒くて とても寒くて歩けないよ

私が消えれば楽になるんでしょう?

 

じゃなきゃ言って ちゃんと言って

聞こえないふりをしないで

ここに居たいの 私は側に居るのよ

聞いて ちゃんと聞いて

言葉にもならないのに

すべて欲しくなってしまう 無様な火傷

 

      ♪「焼け野が原」 by Cocco

 

書く理由

 

牛乳を配達して、帰ってきたら畑仕事をして、土まみれになってお風呂で洗い流して、晩ご飯を作って食べる。そんな流れの中でパソコンの前にゆっくり腰を落ち着ける気にならず、最近はあまり書けていなかったけれど。

 

でも私には大事な「書く理由」があることを思い出した。

 

あなたは私に何の言葉もかけない。私はあなたの気持ちを知ることはできない。

でも私が日々どんなふうに生活しているか、あなたに伝え続けることはできる。

 

くだらないことでも書く。しょうもないことでも、自己満足でも、自己憐憫でも。

私が吐き出す意味不明な言葉たちにブログを読んでくれている誰が離れていっても、私はこの糸を途絶えさせるわけにはいかないんだ。

 

おやすみなさい。明日は雨の予報です。晴れが続かなくて困っています。あなたの街はどうですか。

強く儚い私たち

 

TSUTAYAでたまたま最近出たCoccoの20周年ベストアルバムを見つけて、恥ずかしながらCoccoのもっとも有名だという「強く儚い者たち」をちゃんと聞いた。

 

なんて、なんて、身も蓋もないほど残酷で、美しくやさしい歌詞なんだろう。

私はこの曲を流しながら歌詞カードを握りしめて、ポカンと聞き入ってしまった。

 

だけど飛魚のアーチをくぐって

宝島が見えるころ

何も失わずに

同じでいられると思う?

人は弱いものよ

とても弱いものよ

 

何のために生きればいいのか迷う。

家族のため? 自分のため? この美しい自然に溶け込むようにひっそりと?

(家族のために生きたって全然いいと思う、と言ってくれた人がいたなぁ)

 

思い込んで、信じ込んで、これがあなたのためだって。

愛するあなたのために私は心を削って尊い選択をしてきたのだって。

ふと気が付いた時にはそれは全然見当違いで、

意に沿わない方向に流されていたなんて。

 

そんなことがきっとあるんだよね。

見つけた!と思ったものが実は違っていても簡単に認められない弱い私たち。

望んでいたのと違う方向に流されていたならあきらめきれずに漕ぎなおす強い私たち。

 

 

今年も大切な梅仕事

去年は北海道産の梅を、梅干しと、梅シロップと、梅酒にしました。

 

今年は、父のご縁で、徳島産の若干こぶりな無農薬の梅を購入して、加工しましたよ。

去年は初めて一人で漬けて、色々手間取ったけど今年は落ち着いてできました。

 

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↑水につけると細かな毛が水をはじいて銀色に光るのがきれい…

 

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↑塩は「カンホアの塩」というもの。まろやかなお塩です。

 

 

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↑あっという間に9キロ。最高30度予想の日で、午前中から室内も暑かった…

 

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↑残った梅はシロップと梅酒に。今年はこのビンが2つずつできました。

まだ去年つけたものが残っているので、今年のが漬かるのをのんびり待ちたいと思います…^ ^

 

 

ニンゲン以外はみな正直

 

この写真、わかりますか。

ハウスの天井から水滴が落ちる地面にだけ、雑草が芽生えています。

(横には放置された雑草やら、去年こぼれ落ちた種から芽生えたパクチーやら生えていますが)

 

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植物は素直です。正直です。温度と水分、そして地上に芽吹くに足る位置に種が埋まっていれば、おのずと発芽してくれます。これはとても象徴的な図である気がします。

 

ということで、人の手で水やりが難しい路地の畑は、翌日雨が降るとあれば色々種を撒きます。自然の水やり、恵みの雨、ありがたや(でももう寒いのは勘弁。6月ですよ、夏至ですよ)

 

この雑草のように生き物らしく正直になれたらいいのにね

バジルの芽に卒倒寸前

 

6月になっても、生育の悪い作物や、突如食べたい!と思いたった野菜の種を撒いています(寒い北海道、いまだ朝は気温1ケタ…)

 

畑仕事のワクワクする瞬間のひとつが、間違いなく「発芽」です。

土を乾かさないように管理して、数日後にやっと芽が出た時の喜びと、その姿の愛らしさと言ったら…

 

なかでも、なぜかバジルの芽はかわいすぎて身もだえするレベルです。

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なんでしょう、このちまっとした緑の羽根のような芽。なんだか、このままパタパタ羽ばたいてお空に飛んでゆきそう…。

もし、この芽に人格があったなら、私はそのかわいさゆえになすすべもなくひれ伏すでしょう。「乾いてきたから水をよこせ」だの「寒いから暖かくしろ」だの言われたら「ははーっ!」手をついてお言葉に従います。何言ってんだ私。

 

バジルの芽とイヌネコの赤ちゃんとつるっとした頭の弟には弱い私です。

(ちなみに青シソの芽もバジルに似てかわいいです)