春は白いキャンバス
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日本のこのかなり北の方に位置する旭川にも、春がきた。
もう、春を感じない人はいないだろう。
一足先に夏に向かおうとしている石垣島から帰ってきたら、帯広に住む友人から「おかえり」と連絡がきた。
そして、
「春が来たらまた連絡するね」と。
彼はこの春、新卒で配属された土地から初めての転勤がある。
時おり吹く強い風に、心がざわつき、期待と不安に揺れ動いているのを感じたよ。
私は?
私は。
車の中の本当にひとりきりの空間で、何を見ても何を聞いても何を想い出しても、となりの海の向こうの人のためにめそめそ泣くのはもう嫌なんだよ。
春が、新しい年が、いろいろなものを隔てたり、近づけたりしようとしている。
未だ、希望は描けない。
ハタチに満たないような子たちが春の旅立ちに向けて目を輝かせているのを見て絶望もする。
でもまたキャンバスは真っ白になった。5年前と同じだ。
そこに何が描かれるのか、正直1ミリもわからないけれど。
私は帯広の友人に答えた。
「人生も気持ちも塗り替わっていきそう」
春は白いキャンバス。
2017年2月23日に真っ白に塗りつぶしたキャンバスを、
また塗り替えていく。
The answer is blowing in the wind.
春はあけぼのシリーズ第2弾でした。まだたったの第2弾かあ。もうカッコつけるのはやめにしよう
(第1弾:冬はラジオ)