春に聴く歌 笹川美和 『時』

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こういう、ほがらかな陽ざしの季節。春でも秋でも、車で聴くUSBメモリに入れるプレイリストには、哀しい歌詞でも前向きな歌詞でも、やわらかな調子の邦楽を入れたくなる。

 

春は、はじまりの季節のようで、それまでの1年を、やさしく、時には残酷に、包み込んで終わりにさせてしまう、幕引きの季節なのかもしれない。

「忘れて、先に進みなさい」と…。

 

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笹川美和 『時』

 

時などはとめどなく溢れて消えるもの 消えるもの

眩い季節 色褪せる季節 同じと するもの

 

そんなものにあたしの心 いやせると言うの?

あの人しかいやせぬ心を いやせると言うの?

 

時などはとめどなく溢れて消えるもの 消えるもの

恥じる季節も 忘れる季節も 同じと するもの

 

そんなものにあの人の心 戻せると言うの?

あたしさえもわからぬ心を 戻せると言うの?

 

流されるしかない

 

薄紅色の 薄桃色の 季節を 歩こう

眩いばかりの緑の道の 季節を 歩こう

白いがゆえに白さきわだつ季節を 歩こう

 

知りゆく あたし 逆らえず あたし

永遠に 歩こう

 

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ぜんぜん、幕なんか引けないけどね

愛おしさも、哀しみも、憎しみも、恋しさも、季節を越えて、育ててしまう日々です。