私を生かすもの

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Chainsmokersの「Something Just Like This」を聞きながら

考えていた 仕事の帰り道 青い空の下

 

毎日

生き生きとした緑と、虫たちの声、刻々と変わる陽ざしに包まれ

ミミズが住む土に触れ

まるで自分の子どものように野菜たちの成長する姿を見つめる

 

この生活が間違いなく心地よく

私の心に穏やかさをくれる

 

私はわかっていた

旭川の街なかで暮らした最後の冬

まばゆい希望のあとに、昼とも夜ともわからない絶望がやってきた冬

 

当麻の実家に帰り、生きるために畑仕事をすることが

カラカラに乾きゆく私の救いになるだろうということ

 

予想通り この生活は私に水を与え、栄養を与えていると思う

 

まるでこれは、点滴だ

 

私は、自分の生活を、畑仕事と接続することで、自分を生かしているのだ

あのまま街中にいたら途絶えたであろう栄養を自然から管でもらっている

 

ベッドに横たわったまま 焦点のあわない目で虚空を見つめている

 

点滴で生きながらえることはできるだろう

でも私に本当に必要なのは 私を前へと進める生きる希望なのだ

目をつむってたって 意識を失ってたって「生きる」ことはできるけど

顔を上げて 確かな意志をもって 前に進んでゆく

「生きる意志」が必要なのだ

 

畑仕事は好きだし、

畑仕事そのものに意義はあるし、

畑仕事や生活そのものが私に生きる意志を呼び起こすならそれでいいのだ

 

でもまだだめなんだ

 

あまりにまばゆかった最後の希望を失ってから

生きたいのかすらわからない

 

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