田んぼのお花畑とお気楽な百姓の話

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この写真はちょっと、専業農家の人が見たら笑っちゃうよね。

 

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田んぼの一部が、こんなに雑草に覆われ、鮮やかなまでに花を咲かせている図なんて(だいたい、オモダカとコナギ)。

私も通りかかるたび、ついクスッと笑ってしまう。それは雑草を退治しきれなかった父をバカにしているのではなく、単純に面白いと思うからだ。こんな田んぼ、他に見たことないもの(これは、苗が足りなかったか、根を張らなかったかでほとんど稲がない場所で、そこの雑草に手を付けるのはほとんど意味がないから父が放置しているんだと思う)。

 

みんな、農薬の力を借りて、本当に整然とした美しい田んぼだよね。風にそよぐのは稲だけ。人間の片っぽの足裏の面積には2000粒の種が眠っているというのに。雑草は全然生えてこない。

そうじゃなきゃ、国民の主食を賄うことはできないものね。

我が家は、雑草に負けたり、台風に倒されて多少収量が落ちたからって、家族が食べられればいいわけだから。そんで安心安全でさ。気楽なもんだよね。

 

こんな田んぼを見ると、いろんな想いがふとよぎって、笑ってしまう。

でも私にはこんな賑やかな田んぼが心地いい。たとえ腰を痛くしながら手で除草する羽目になろうとも。1億人を食べさせているプロの農家さんにしたら、ほんとお気楽だって、笑われちゃうよね。

 

お気楽に、自分の食べるものを、作っていきたい。天候や、野生動物に振り回され、くっそーって言いながら。

 

P.S.

井上雅彦さんのマンガ「バガボンド」の主人公・宮本武蔵が、ひたすらに剣豪を斬りまくった後に、土地の痩せた飢饉の村で、田んぼを作っていく話、とても素晴らしいんだ。今度はそのことを書きたいな。