お誕生日おめでとう
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あなたがお祝いしてくれたから、私もずっと言いたいと思っていたの
お誕生日おめでとう
あの寒くも清々しい晴れの雪の日から、もう半年もたつけれど
1日もあなたのことを思い出さない日はないということ
美しいものを見たらあなたにも見せたいと思うこと
夜の仕事帰りの車の中で泣けてくる自分にいい加減嫌気がさして、最近はあんまり泣かないこと
伝えたいことは決して減らずに、増えるばかりです
あなたがくれたメロン色の、南部鉄器のお急須は、未だ使えずに、父と暮らす家の食器棚の奥に眠らせています
でもきっと早足で秋がきて、冬が来て、有能なお急須で温かいお茶を入れたいと思う日が来るのかな
あなたが最後の手紙をくれた2月のあの日は、まるで命日のようです
私は、私の最後の希望の命日に、お茶を入れたりするのでしょうか
私は冬の生まれだけど、あなたは夏の生まれだから
温かいお茶を入れるのには少しそぐわないので
去年の今頃あなたが遊びに来た頃に漬けた梅酒を
ソーダで割って乾杯しようと思います
あなたがこの世に生まれたことに
私と同じ時代に生まれ、一瞬でも共にあったことに
お誕生日おめでとう
あなたにとって、進歩のある充実した1年になりますように