絶頂とうつろい
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初雪も近いだろう。家のまわりの山々は、紅葉がピークを迎えている。
寒い日を重ねるたびに濃く鮮やかに色付いていく木々を見ながら、私は新鮮な驚きを隠せない。
こんなにきれいだったっけ?
夏の瑞々しく力強い森の緑にも、美しすぎてまるで絵のような秋の紅葉にも、私はまるで騙されたような気分になる。毎年見ているはずなのに、いつも新鮮なのだ。
それと同時に思う。わざわざロープウェイに乗って高い山に行かなくたって、名所と言われる場所に出かけなくたって、私はここで、移ろいゆく季節を、毎日つぶさにこの目でとらえることができている。紅葉の木々の中を毎日仕事に向かい、毎日家に帰る。名所で紅葉の絶頂だけを見るより、紅葉の中で暮らすことができることの方が、ずっと幸せで贅沢なんじゃないか。そんなふうに思った。
ちなみに北海道の最高峰・大雪山連峰も、雲がない日は、ああ、真っ白に雪化粧しているなあ。ああ、今日はだいぶ融けたんだなあ。と、牛乳配達しながら毎日見守っている。
(↑2017/10/1)
(↑2017/10/1)
(↑2017/10/1)
(↑2017/10/1)
(↑2017/10/11)
(↑2017/10/11 以上全てOLYMPUS PENで撮影@うちの前)