眠らない街・銀座

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源氏物語を描いた「あさきゆめみし」の著者・大和和紀さんの「眠らない街から」というマンガがあります。

東京銀座の雑居ビルの1室で生まれ育った10歳の少女が、立ち退きを依頼しに来る不動産屋や、

同じビルのスナックのママや、近所の花屋の娘たちとの関係の中で成長していく物語。

銀座は、父親が仕事で帰ってこなくてもさみしいと思ういとまもないほど街は何時になってもにぎやかで、

まぶしくて、たくさんの未知のもの、多様な人々、そして危険を内包している街。

田舎に住むお母さんに一時的にひきとられたとき、少女はクラクションもネオンもない、

静かでただ風の音だけが鳴り響く田舎で眠れなくなります。

東京とは比べ物にならない「田舎」の旭川にも、「眠らない街」があります。

それは同じ「銀座」商店街から伸びる繁華街。「さんろく」とは異なり、24時間スナックのカラオケが響いています。

最初は眠れないほどに感じた騒音も、もはや慣れ親しんだBGM。

カラオケだけでなく、アパートの一室で若者が窓を開けて大騒ぎしようが注意する者はいない。

それがこの街をにぎわせてきた文化なのです。演歌を鳴り響かせるスナックがこの街に人を呼びお金を呼ぶ。

もし私が風の音しかしない家で眠ったのなら、少しばかり心細く感じることでしょう。