女王蜂の命

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昨日、ハウスに入ってきた女王蜂を殺した。

大きな女王蜂だった。

彼女を生かしておくとあっという間に巣を作られて繁殖してしまう!と、とっさにそこらへんにあった木の棒を使って潰した。

 

太い棒だったからうまく潰れず、女王蜂のお尻がヒクヒクとして、まだ生きようとしている。私は彼女が動かなくなるまで何度も何度も木の棒を押し付けた。

 

やがて彼女は動かなくなった。

大きく見えた女王蜂は、命を落とし、ひとまわり小さくなっていた。

 

 

私は彼女を夢中で殺した後に、冷静になって今自分がしたことを考えた。

 

自分の身を守るために彼女を殺す資格が、私にあっただろうか。

私も彼女も同じ生き物だけど、彼女の方がよっぽど生き物らしく、生き抜こうとしている。

私は生き抜くことにそんなに必死じゃない。

どちらがより生きたがっているかと言えば、それは彼女の方だ。

 

私は女王蜂の亡骸をハウスにある台の上に置いて、考えた。

せめて生き物らしく死にたい、と思う。

自然の中で生きて、自然の理の中で死ねたら、と思う。

だから熊に襲われて死んでもススメバチに刺されて死んでも構わない。

不自然な生き物、「ニンゲン」である私が最後に自然になれるように。

 

 

そういえば1年前も似たような記事を書いていましたよ。

 

asahana.hatenadiary.com