What I want to tell you

いつからか私は道を間違えて

ずっと誤った方向に進んでいる自分を

未だ止められないんだけど

 

そんな生活の中でふと湧きあがるいろんな想いを

伝えたいと思うのは、あなただけ

 

この世界の美しさ、醜さ。

黒と白だけではないこと。

 

あなたとなら共有できただろうと

途方もない夢を見そうになる

 

愛は この愛は あなたにも言わない

会いたいな 会えないな

今そっと手放すよ

 

花の名前を知るとき あなたはいない

会いたいな 泣きたいな

でも全部抱きしめて

生きてくの

        「愛のゆくえ」byきのこ帝国

 

楽しみなことが終わったら

私って極端なのかもしれないけれど

すごーく楽しみなことが数カ月先にあって

それが終わってしまったら

その先はどうやって生きていこう

何を楽しみに生きればいいんだろうと思ってしまう

 

刹那的に生きるってこういうこと?

いや違うか

 

人生を通して大事にするもの

目指すもの

それがないからこんなふうに思うんだろうね

 

「楽しむこと」とか、ただ「生きること」

とかすらも、私は願っていない。少なくとも今は。

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自分のこと

 

私はいつでも、自分のことは一番わかっているつもりでいたけれど、自分のことについて、最近になって初めて認識したことがある。

私は一人が好きだけれど、その反面、「家族生活」というものをすごく求めていたということだ。

 

福島原発事故が起きて、家族に様々なことが起き、母とかわいがっていた双子の弟が石垣島に移住してから、私にとって母と弟たちが元気に幸せな毎日を送ってくれることが最重要事項となった。学校に通うことができなかったり、就職がうまくいかなかったりと、一般的なルートをたどることにはつまづいてきた弟たちの、生活というよりは精神面を私はいつも心配していて、「家族」というものについて、私はいつも弟にばかり気を取られていた。

 

でも最近は、弟たちがそのつまづきを乗り越えつつあり、心配させられることも少なくなった。それで私はハタと気がついた。私は最愛の弟たちの存在を隠れ蓑に、自分自身に目を向けることを避けていたのだと。本当は、大学に入って初めて一人暮らししたときとなにも変わっていない。私は、家に帰れば両親と弟たちがいて、一緒にあたたかい食卓を囲む。そんな「家族生活」というものに未だ憧れているのだと。

 

そして、弟たちを助けてあげなければという思いから少しずつ解放されつつある今、結局私は自分自身がどうしたいのかは、未だぜんぜんわからないのだということも。

このブログにも、石垣島プチ移住日記をたくさん掲載しているけど、あのプチ移住が終わる頃も、同じことを書いていた。弟のことだけでなく、自分自身のことを考えなければと。私はそのころからなにも進歩していなかったんだな。

 

この国から原発をなくしたいとか、場所に縛られない働き方をしたいとか、今まで「これが私のやるべきことだ!」と思ってきたことはことごとく弟のためで、何ものも前提としない私自身がどう生きたいかは、ぜんぜんわからない。

 

強いていえば、「仕事を生活にしたい」「生活がそのまま仕事になるように生きたい」という思いはある。だけどその前提には、「健康に生き延びたい」という想いがなければいけないんだけれど、それが、やっぱりまだ、取り戻せない。

 

あのときのように、まっしろい季節がやってきて、あと数ヶ月で、1年になるのにね。

 

わかっているよ。私が前に進めないのはあなたのせいじゃない。全部あなたのせいにして、強くなることから逃げているだけなんだ。

 

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今年の初薪ストーブの火

 

asahana.hatenadiary.com

 

お金と時間は全然イコールじゃない

 

以前も書いたけれど、冬になって、農作業がないので3つ目の仕事を始めた(「仕事って言うけどアルバイトでしょ」って鼻で笑う人いるけど、これで生活しているのだから立派な仕事だと思う。。

ランチタイム5時間、夜は3時間、という勤務時間の食堂だ(確認しなかったのが悪いのだけど、働き出してから交通費が出ないことに気が付いて自分に舌打ちをした。冬は片道30分近い通勤なのに…)。時給は北海道の最低賃金810円。


フリーランスや起業家が増えているとはいえ、会社に雇われて月給や時給で働いている人がまだまだ多数派。

私のように時給で働く、というのは、単純に言えば自分の限りある時間と引き換えにお金をもらうということだ。

身近に(一番身近なのは父であるが)経営者、自営業者やフリーランスの人が多くいるので、ただ時間を差し出せば決まった日にお給料がもらえるアルバイトやパートって、当たり前だけどなんて気が楽なんだろうと思う。たとえ今日1日食堂にお客さんが一人も来なかろうが働いた時間だけお給料が出るし、万が一経営が傾いて閉店しても、別のアルバイトを探せばいいだけのことだ(まして私は掛け持ちしているから、そこまで慌てることもない)。でも経営者は、今後どうやって家族をどうやって守っていくのか、取引先に迷惑をかけないようにするには…と、頭を悩ませなければならないことはいくらでもある。

そう。アルバイトは、何年も安定してお給料がもらえるかわからない、福利厚生が薄い、などのデメリットはあるものの、会社や事業を維持することの責任が自分の肩に実質的には乗っていないという意味で、気楽な働き方だ。


けれど、時間に余裕ができたから、少しでもお金を稼いで貯めよう、と安易に時給制のアルバイトを増やした自分に、今は蹴りを入れたい気持ちだ。

 

そもそも私は、なぜに旭川の街中での一人暮らしをやめて、農業を営む実家に戻ってきたかと言えば、作物の育て方を覚え、自分の生活をなるべく自分で作れるようにするためだったのだ。

 

描いていた通り完璧に、とまではいかないが(仕事2つ掛け持ちしながらだったので)、シーズン中は、ひととおり作物の栽培と収穫を経験し、いくつかの保存食を作り、夕方からの仕事にはなるべくお弁当を作って持って行っていた。父の役にも少しは立てた。

 

それがどうだろう。農作業がなくなって時間ができたからと、アルバイトを増やした結果、終日休みの日は1日もなくなり、年末年始も休めるのは元旦のみになりそうだ。

日中は牛乳配達か食堂。夜は月の3分の1~2分の1の割合でCoCoDeに勤務。つまり夜の仕事がない日のお昼過ぎ~夜が私の休息時間になったわけだけど、そういう「休み時間」は魂が抜けたようにだらだらと過ごし、映画を見るか、本を読むか、ネットを見るか…家のことを丁寧にやる気は全然起きなくて、週数回の家での自炊も、おざなりに…。「自分の生活を自分でつくる」とはほど遠い毎日になってしまったのだ。もちろんお弁当もあまり作らなくなって、バイトの合間のご飯は買って食べることが格段に増えた。昼も夜も仕事がある日は、冬道の運転が大変ということもあって、朝家を出て夜23時近くまで出っ放しなのだ。

 

最近、太ももや腕がかゆいなーと思ったら、はじめて実家を出て大学の女子寮に入ったころ、慣れない集団生活のストレスと、食生活の乱れによって出来たのと同じ発疹ができていて、自分でも、「あー乱れているな。体がサイン出しているな」と嫌になるほどわかる。

 

春に、ちょっとまとまったお金必要なこともあって、どうせ農作業が冬休みなら、キツイだろうけど、まとめて稼いでしまおう!と意気込んで始めた仕事だったんだけどな。思った通り裏目に出たというか、自分には向かなかったというか。家で過ごすせる時間は多いほどうれしいし、お金は必要な分あればいいという性分だから、うすうす分かってはいたんだけど、さ。。(笑)

(最近はそれでも、せっかく稼いでいるのにお財布の中身があっという間になくなっていくことや、自分の生活の雑さに罪悪感がつのって、閉まってあった炊飯器を引っ張り出してきて(ずっとコンロの火で釜炊きだった)、なんとか朝にご飯だけは炊けているようにして、おにぎりだけは握っていっている…。)


とはいえ、自分の望む生活とはある意味真逆の生活をしてみて、かえって自分のことがよく分かったし、勉強になった。お金が足りない足りない言っている人が、どうしてそんなにお金が出て行ってしまうかということも。時間に追われる生活をしている人が、毎食作ることがどれだけ難しいか、食材の安全なんて考えている余裕もないってことも。

 

でもやっぱり、バイトを増やさなければ、もっと家のことを丁寧に出来たし、雪かきの戦力にもなれたし、薪割りもできたし、薪ストーブ生活もできたし、せっせとお味噌を仕込んで商品を製造こともできた。もっとエアロバイクにも乗れたし、本もたくさん読めたし、長い長い冬を自分なりに楽しむこともできただろう。

 

時間を差し出せば、お金は手に入る。でも、お金の代わりに、たくさんの、できたはずの経験を失ったのだ。もちろん世の中は、この仕組みで(お金で買える「楽ちん」が増えて)、どんどん便利になって、忙しい人が楽をすることができるようになっているのだけど、かわりに、何か、その人が会得できたはずのことを、失うのだと、そんな当たり前のことを、いまさらながらに思い知ったのだ…

要するに私にとって、だんぜん、時間はお金を数倍も数十倍も上回る価値のあるものだったのだ。

もちろん、それを思い知ったからと言って、始めたばかりの仕事をすぐにはやめたりしない。一度始めてしまったのだから、ちょっとしんどい冬になるだろうけど、当初の予定の期間だけは、やってみようと思う。そしてできれば、二度とこんな生活はしたくない…とひそかに心に誓っている。

 

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↑家のトイレの窓の凍結。

HIP HOPきてる

音楽の近況。HIP HOPきてます。

音楽雑誌や、洋楽CDのライナーノーツに書いてあるような難しいコメントはできないんだけれど、HIP HOPのリズム、その後ろで流れるメロディ、洋邦問わず心地よく、思わず体が動いてしまう。そしてそのメッセージは切実。私がHIP HOPを自主的に聞くようになるなんて思ってもなかったけれど。

You Tube や、ラジオのおかげで、どんどん好きな音楽の幅が広がっていきます。

[最近惚れたアーティスト(HIP HOPのみならず)]

・N*E*R*D

・KOHH

・Kendrick Lamar

Beck

EMINEM

Mondo Grosso

Solange

Chris Brown

・Calvin Harris

Linkin Park

 

何度でも新しく生まれる(DVD付)

何度でも新しく生まれる(DVD付)

 

 

たからもの

仕事を増やした。毎日毎日、1か所か2か所、働きに行く。

家でのんびり、自分の時間がたっぷりある生活が好きな私が、それとは真逆のことをしている。空虚な時間を、考えなければならないことを考える時間を、少しでも埋めたい。

 

遠くの空の下にいる友達の様子をツイッターなどで見ていて思う。自分のことを誰も知らない土地に生き、全くまっさらな状態から人生をやり直せたらいいのに。そのときは今より無知でバカな人間になりたい。とほうもない夢や希望を真顔で信じられる人間になりたい。

 

でもどこか新しい土地へ行ったところで、出会ってきた人も、経験してきたことも、修正できない。この虚しさが、どこかへ行ったところで簡単になくなるとは思えない。

 

最近は気持ちのいい秋晴れの日が続いて、薄い水色の高い空の下に、真っ白な雪をまとった青い青い大雪山が、紅葉の山々の向こうに気高くそびえているのが見える。大きな両腕を広げて、おおらかにこの土地を包んでいるのが見える。

ああ、この眺め。この景色。大好きな北海道の、上川の、象徴的な景色。

どこか遠くへ行ったとしても、この景色を、私は心の底から恋しく思うだろう。

いくつもない宝物の、この景色は間違いなくそのひとつだ。

 

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『君の名は。』鑑賞

私はあまのじゃくなのか、世間で騒がれすぎていると自分もそのブームに乗るのが嫌で、落ち着いたころに見よう、と思ってしまう。なので、「君の名は。」も今頃鑑賞。先月くらいからDVDレンタルが始まったからね。

 

新海誠のアニメーションは映像の美しさに定評があるのはいまさら触れるまでもないけど、そのストーリーや登場人物たちの「語り」にもかなり特徴がある。

主人公たちはみな、心にぽっかりと空いた穴を抱え、虚空をつかむように「誰か」を探している。

君の名は。」もまさにそんな独白で始まったので、ああ、今回も新海節が炸裂しているなぁーと思いながら見たけれど、今回のストーリーは今までの作品と比べると、若干対象年齢を下げたのかな、という印象だった。過去と未来、夢と現実を行ったり来たりするのでそういう意味では時系列をつかむのが難しいけれど、主人公たちの感情はピュアでまっすぐで、わかりやすいと言っても差し支えないものだったと思う。

新海氏の代表作「秒速5センチメートル」は3つのストーリーが連なってできているが、それぞれの登場人物たちは、想い人への純粋な想いを抱きながらも、より現実的な虚無感ややりきれなさと直面し続け、互いの人生はすれ違い続ける。アニメでありながら、大人の恋愛映画とも言えた。

 

君の名は。」はそういう意味ではすごいハッピーエンドだったし、ファンタジー要素が強いので、美しい映像と軽快な展開で楽しませてくれるエンタメ映画だったかな。

(ようするにおもしろかったけど「秒速5センチ」が好き、結局。山崎まさよしOne more time, One more chanceが映画を倍すばらしくしているのもあるしね)

 

さあて、先日も映画を一度に15本くらい(←ちょっと病気じゃない?)借りてしまったのでがんばって見よう。

 

以下に借りた映画並べとこう。過去のヒット作もかなりあり

(邦画)

キセキ / 愚行録 / 日本のいちばん長い日 / ヒーローマニア / 夕凪の街、桜の国 / エイプリルフールズ / 電車男 / フラガール / 22年目の告白-私が殺人犯です-

(洋画)

ムーンライト / はじまりへの旅 / バトルシップ / ローガン

(アニメ)

君の名は。 / マイマイ新子と千年の魔法 (「この世界の片隅に」借りたいのにいつも全部借りられている)