強く儚い私たち
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TSUTAYAでたまたま最近出たCoccoの20周年ベストアルバムを見つけて、恥ずかしながらCoccoのもっとも有名だという「強く儚い者たち」をちゃんと聞いた。
なんて、なんて、身も蓋もないほど残酷で、美しくやさしい歌詞なんだろう。
私はこの曲を流しながら歌詞カードを握りしめて、ポカンと聞き入ってしまった。
だけど飛魚のアーチをくぐって
宝島が見えるころ
何も失わずに
同じでいられると思う?
人は弱いものよ
とても弱いものよ
何のために生きればいいのか迷う。
家族のため? 自分のため? この美しい自然に溶け込むようにひっそりと?
(家族のために生きたって全然いいと思う、と言ってくれた人がいたなぁ)
思い込んで、信じ込んで、これがあなたのためだって。
愛するあなたのために私は心を削って尊い選択をしてきたのだって。
ふと気が付いた時にはそれは全然見当違いで、
意に沿わない方向に流されていたなんて。
そんなことがきっとあるんだよね。
見つけた!と思ったものが実は違っていても簡単に認められない弱い私たち。
望んでいたのと違う方向に流されていたならあきらめきれずに漕ぎなおす強い私たち。