スズメバチの羽音
玄関の外に出た時にものすごく強烈な「ブブブブー!」という羽音が聞こえてきて、きょろきょろ見回したところ、玄関の横に設置してあったハチの罠に見事に大きなスズメバチがかかって暴れていました。
罠にかかってしまったスズメバチにはかわいそうだけど、子どもの時に刺されたことがあるので、お許しを…(靴をはいたら、靴の中にいて、ハチに刺されたことすら分からず痛みにギャンギャン泣いて母を呼んだのでした。足はパンパンに腫れましたが、心臓に遠かったので大事に至らなかったらしいです)。
それにしても、まっ黄色の体、真っ黒い目、くっきりとした腰のくびれ…これぞ恐れるべきスズメバチの姿…思わずまじまじと見入ってしまいましたとさ。
バジルペースト大量生産
今年は30株ほど植えたバジルがたくさん枝分かれしてパクチーに負けないほどわさわさに育ったので、これを無駄にすまいと意気込んでバジルペーストを大量に作りました。
バジルって葉っぱをちぎってしまうとすぐ黒ずんでしまって長持ちしないので、株ごと大量に収穫してきては加工、収穫してきては加工、とがんばりました。
↑洗いながらひたすら葉っぱをちぎって、
↑リサイクルショップで見つけてきたスピナーにかけて水気を飛ばし、
…その後の写真はありません、手がオリーブオイルでべとべとでm(_ _)m
そして2日間、トータル8時間ほどがんばったところ、2キロほどのバジルペーストが完成しました。
今回は空気に触れる前に急いで瓶詰めをすることで、去年よりかなりきれいなグリーンに仕上がりました。
材料は
・バジル
・カンホアの塩
・あらびきコショウ
・にんにく
・オリーブオイル
だけ。
販売したいと思いつつ、結局製造許可の勉強を怠ったので今年も趣味の範囲…でも原価計算したところ、この調子でたくさん作れればまあまあお金になるかも…?何よりバシルは発芽が早くて栽培も簡単でありがたい。
まだまだバジルは倍の量ハウスの中で元気なので、今度は乾燥させて乾燥バジルを作ろうっと。バジルソルトもいいね。
とにかく今年のバジルペーストは販売できないのでお世話になっている人にプレゼントしまくります。パンに塗ってチーズやトマトのせて焼くとおいしいですよ☆サラダオイルやオスを足してドレッシングにも使えます~♪
季節の覚え書き(7月)
前回の記事にも関連することだけれど、私は観賞用の園芸というものにはとても疎くて、花壇を飾るような花の名前はあまり知らないし、きれいだとは思うけどなぜかあんまり親しみを持てない。見ていてホッコリしないというか。
でも野の花や木々ならいくらでも見ていられる。調べたくなる。そして日々の生活に活用したくなる。
7月17日(月)の季節の進み具合をここに書いておこうと思う。
- オオハンゴンソウの蕾がたくさんついていた!(この記事を書きたくなったのはこれを発見したから)これが咲いたら一面黄色になるよ(外来種だけど)
- ドクダミの白い花が最盛期(摘み取った茎の匂いは正直くさい)
- ハウスのトマト、ニンジン、カボチャ、枝豆が採れ始める
- みつばちファームのオカヒジキ初収穫
- スモモの木のとなりにサクランボの木があることに気づく(たぶん1本しかなくてあまり着果しないのかな。もう1本植えてみようかな)
- 栗の花が咲いて落下する
- クルミの青い実がだいぶ膨らんでいる
- ノコギリソウのピンクの花が咲いた
- オオウバユリの花が落ちた
- 桑の木は、赤い実と黒く熟した実が半々(今年はめっちゃ実がついてる!)
これが7月半ばのうちの周りの様子。
家から畑に向かう道は、栗の木の下を行く地面の道と、アスファルトと2つあるのだけど、どちらを歩く時も私はキョロキョロ周りを見回している。
木の赤ちゃんがたくさんあるな。何度刈り倒したか分からない草がまたすっかり元通りだな。桑の実が食べごろだな。これから青い小さい栗の実(イガ)がつきはじめるな。あのドクダミはどうやってお茶にするのかな。クルミを拾って乾燥させて食べたいけれどちょっと採りづらい場所だな。いつの間にオオハンゴンソウの蕾がついてる、夏もピークに向かおうとしているな。そんなことを延々考えながら畑へ向かう。
わざわざ花壇を作らなくても、植物たちの移り変わりを見ていられる場所に住めて本当によかった。
↑写真は今日収穫したオカヒジキ。いつもお店で買っていたものを収穫できるしあわせ。
ミツバの花とゴボウの花
畑にいるときはたいてい手が汚れていて、ついつい写真を撮りそびれちゃうのだけど、今日はちゃんと記録しました(スマホのカメラだけど)。
じゃがいもの花とかトマトの花は見たことあっても、なかなかミツバの花やゴボウの花って見る機会ないんじゃないかな。
↓これはミツバの花。ちょっと、画質が…orz
白い小さな花でした。調べると、日本では水耕栽培が多いみたい。野生のものは栽培されているより大きく、旬を過ぎると葉がゴワゴワしています。茎も太くて、スーパーで見るような透きとおった感じとはまた違う。野生のものってなんでもそんな感じがします。
↓こちらはゴボウの花。あれ、まだつぼみだった… 見ての通り、どうやらアザミのような花が咲きそう…とげとげです。武骨で素朴なゴボウさんとはまた違う印象ですね。これを引っこ抜いたらゴボウがあるなんて不思議…!
このゴボウは、私が気まぐれに昨年畑のすみに蒔いた種が、多年草ゆえに定着してくれたらしい…多年草ってホントすばらしい。ほっといても毎年出てきて、思い出したときに取りに行ってすぐに食べられる。あーしあわせ。
”あなたが守った街のどこかで” 宇多田ヒカル『桜流し』
青森に向かう夜中の新幹線の中で、私は、私の見えている世界を部分的に共有してくれている、数少ない友人に、メールを打った。自分の、その時の状況をかいつまんで。それは今年の冬のこと。
後から知ったのだけれど、その友人は、寝たきりになっていたおじいさまを見送ったばかりで、お通夜やお葬式などの一連のことが終わってやっと一息ついた夜のことだったのだという。
友人は私のメールを受け取って、おじいさまのことは一言も言わず、自分も大変だったのに、私を励ます言葉をくれた。
私は、心細さと、不安と悲しみと戸惑いがごちゃ混ぜになった状態でいたけど、その友人と丁寧に言葉を交わしあったことで、妙に色々なことがはっきりと腑に落ちたのだ。
私の旅は、ただ自分の気を済ますためだけのものになるだろうこと。本当の目的は、願いは、果たせるわけはないこと。でもこのたびが無事終わったからって、気が済むわけもないってこと。目を背けたくて仕方ない”希望のなさ”を、はっきりとつきつけられて旭川に帰るんだろうってこと。
私はそれから毎日問いかけている。
あなたの人生を脅かす、私という存在を消去した世界で、あなたは思い通りの日々を、心穏やかに暮らせていますか。
Everybody finds love in the end
もう二度と会えないなんて信じられない
まだ何も伝えてない
まだ何も伝えてない
開いたばかりの花が散るのを
見ていた木立の遣る瀬無きかな
どんなに怖くたって目を逸らさないよ
全ての終わりに愛があるなら
私の世界もいたって穏やかだよ
どんなに苦しくたって乗り越えてみたいと思った山はもうないから
私の畑、2代目みつばちファーム
みつばちファームとは、母と弟たちが石垣島に行く前に我が家の敷地のはじっこでやっていた小さな畑のこと(私は高校で忙しかったり大学では女子寮に入ったりしていたから、何を植えていたか全然知らない。次に石垣に行ったら聞いてみよう)。
荒れ放題になっていたその畑(でもゴボウが自生したりしている)を、父さんにトラクターでおこしてもらって、今年からは私が自由に使える畑になった。そんな私の畑の紹介を少し。
広さは6平米くらいかな。左の支柱で支えているのは父さんがハウスで植えるのをやめたサヤエンドウ。
右の白いパオパオがかかっている中はサツマイモ。定植が遅かったから、寒くなる前に間に合うかなあ。
サツマイモのすぐ左は青シソ。その隣はバジルやエンサイがポツポツと。
苗ができた順に植えていく、というなんとも計画性のない畑。知らない人が入ったら絶対に作物を踏んづけてしまうであろうわりと背の低い野菜ばかり。
↑モロヘイヤの苗(定植前)。まだまだ食べるには時間かかりそう。ねばねばモロヘイヤ丼を早く食べたい…
↑つるむらさき。他の株は動物に食べられてしまって、無事なのはこれだけ。そんなに美味しかったのね…。ということで撒きなおして、次はハウス内に植えます。
↑サヤエンドウ。なんだか実(サヤ)が硬くて、いまいちなんだよなあ…
↑青シソ。シソとバジルは本当に順調に育ってくれます。香りが強いためか動物も食べない。
↑サツマイモ。Amazon使って鹿児島から取り寄せた苗を植えたもの。掘るのが楽しみだなあ。干しイモを作るんだ~
↑これがオカヒジキ。見た目は陸(おか)のひじきだけど、食感は茎ワカメです。もうう少し大きくなったら若芽から食べます。
以上、ざっと私の畑のご紹介でした。最終的に収穫がうまくいってもいかなくても、色々なことを教えてくれる畑です。小さくても土地があって、食べたい野菜を育てられるって幸せだなあ。
ということで母さんよ、弟たちよ、姉ちゃんはしっかり2代目がんばります。
トマト電車の車窓から
ちょくちょく気温が30℃前後になるようになった上川。ハウスでの作業は暑さとの戦いです。でも北海道のすばらしいところは湿気が少ないところ。開けられるところはすべて開け放ったハウスに通る風は、とても爽やかで暑さを冷ましてくれます。
ダラダラと汗を流しながらトマトのわき目取りと吊り直しをしている最中、風が吹いてくると、私はついついハウスのすきまから腕や顔を出します。そんなとき、私は電車に乗っているような気分になります。鉄骨と黒いバンドで仕切られた電車の「窓」。軽やかに駆け抜ける電車の車内には、涼しい風が吹き込んでくる…そんな気分になります。窓からは、となりの電車と、その中にいる野菜たちが見えたり、木々や山々が見えたりします。
7月も中盤に近づき、我が家の敷地にたくさん植わっている栗の木は、白い花をつけました。今年も風を受けて、波のように揺れています。トマト電車の車窓からは、そんな栗の海も見渡せます。北海道、夏本番です。いちばんいい時期です。
去年の今ころの記事です↓